会場は、豊富な展示物が魅力の中之条町歴史と民俗の博物館ミュゼです。
館内には、町内はもとより吾妻郡域の貴重な郷土資料が展示・保管されています。
初めて訪れた方は、誰もが「展示資料の多さに圧倒される」とおっしゃいます。
その豊富な資料をもとに、実物資料を見ながら学ぶ体験型の歴史講座をお届けします。
第1回は、四万の病を治すといわれる四万(しま)温泉の歴史をテーマに行われました。
『誰でもわかる!意外な四万温泉の歴史』と題し、案内役はミュゼの山口館長です。
四万温泉は、伝統的な旅館建築とタイムスリップしたかのような温泉情緒が魅力の温泉です。
その開湯伝説は諸説ありますが、最も古いものでは坂上田村麻呂の時代まで遡るとか。
講義の中では、四万を訪れた著名な人々を紹介する場面もありました。
特に明治時代以降に訪れた人々は、『四万温泉誌』の中に詳しく記録されています。
講義の後、ミュゼ館内に特設された温泉資料室で、実物の資料を見ながらお話を聴きます。
温泉資料室なんて、いかにも温泉地の博物館らしいですね。
室内奥に掲げられている絵馬は、江戸時代の湯立て神事を描いたものです。
この絵馬を元に、近年地元では「湯立神事」が再現され、毎年大寒の日にお祭りが開かれています。
中之条大学は、これからもふるさとの歴史や文化にふれる講座をお届けして参ります。
多くの方がふるさとの歴史にふれ、ふるさとの宝物が再発見され、そして磨かれていくことを願って・・・。
中之条大学では、このような講座のほかに講演会などの公開講座、趣味を広げる教室や教養を高める講座、
自然探索など多種多様な事業を行っています。
詳しくは、中之条大学事務局(電話:0279-76-3113)までお問い合わせいただくか、
毎月15日発行の中之条大学だよりをご覧ください。